【実録】マンション購入_司法書士報酬の妥当性を考える
以前の記事では、マンション購入価格以外の必要費用について、実際に自分の事例を出して説明しました。
今回は個別の明細についてみていこうと思います。
マンション購入に関係する利害関係者は、不動産屋、司法書士、銀行が主な登場人物ですが、今回は司法書士報酬について個別に公開していこうと思います。
見積もりです。
主に所有権移転(所有者の変更に伴う登記簿謄本の変更)、銀行ローンの抵当権設定に関する登記がメインであることがわかります。
合計で約23万円のコストですね。
印紙等の租税公課に関しては、いずれにしても係るものですから割愛していきます。
所有権移転
45,000円の報酬です。登記簿の書き換えには、現在の登記簿取得を行った上で変更手続きを行う(はず)ですので、登記局への往訪が伴います。
自分も士業なので、この手の見積もり金額は感覚的に馴染みがあるのですが、事務処理と往訪コストを考えると、45,000円は妥当な金額だと感じます。
抵当権設定
55,000円の報酬です。手続き詳細はよく解りませんが、抵当権設定は、銀行と打合せする必要があります。自分の場合は時間がなかったので自分自身は欠席しましたが、司法書士さんは銀行と打合せを行っています。
この打合せコストと事務コストを考えると、この55,000円もそう高くはないと感じますね。
その他
証明書の取得関連で、小刻みに報酬が発生しています。先の2点の手続きと関連した手続きでしょう。
必ず見積もりはもらうこと
ちょっと忘れてしまったのですが、確か見積もりはお願いした記憶があります。
基本的に司法書士は不動産屋との取引のなかで、ほぼ自動的に決まってきます。
一般的にどうなのかは解らないのですが、不動産屋に任せきりにせずに、コストに関しては、全て見積もりを受領することをお勧めします。
緊張感を持って公明正大に取引を行っていきたいという意思を顧客側が示すことは、取引を公平に進めていくには重要だと思うからです。
登記と抵当権で司法書士が異なってくることもあり
自分はネット銀行である自分銀行でローンを組みましたが、じぶん銀行のガイダンスでは、抵当権設定に関わる司法書士は、じぶん銀行の指定司法書士(正確にはじぶん銀行二棟と六をしている)である必要があるとのことでした。
自分のお願いしていた司法書士は、じぶん銀行の登録司法書士だったので、一人で両方の手続きが完了できましたが、異なる場合にはコストがかさむのかもしれません。
まとめ
ということで、今回は司法書士報酬について実際の見積もりを閲覧しながら説明しました。マンション投資をされている方を除けば、多くの方はマンション購入は人生で1回か、せいぜい2くらいが限度だと思います。
そんななか、最も目が行きがちなのは、マンションの価格そのものだと思いますが、司法書士の報酬もバカにはなりません。
きちんと見積書詳細をもらって、妥当性を判断し、解らないことや納得できない点があれば、司法書士や不動産屋に先ずは相談してみると良いと思います。